パチンコとソシャゲと射幸性の話

 最近パチスロをたしなみ初めついにはスロットにまで手を出してしまいました。戦国乙女2楽しいです。ソウリンちゃんかあいぃよぉ……

 さて、こんな時期になんでソシャゲの話?パチンコ関係あるの?というわけなんですが

業界団体に規制官庁の課長補佐以上が来て喋るということ
http://lineblog.me/yamamotoichiro/archives/5477894.html
 ここで言及されたモンスト開発Pの発言がちょっとやばいのではないかというのがこれです。
 
金なし、開発たった7人…期待ゼロだった「モンスト」、なぜ驚異的ヒット?
http://biz-journal.jp/i/2016/04/post_14528.html
[引用] 岡本 僕が「食ってるな」と思うのは、パチンコ市場です。一回に何万円もお金を出すユーザーを抱えているのは、パチンコだけですよ。
 ソーシャルゲームのユーザーは、もと
もとパチンコのお客さんだったと思います。だから、僕らも、そこを意識して食いにいっています。グイグイ食い込んでいるので。パチンコ業界は相当苦しいと思いますよ。 

 さて、今回比較されたパチンコ業界って今どんな感じなの?というのを教えてくれるのがこれです。(ここまでほとんどやまもといちろうblogの引用ですね)
 
パチンコが本当になくなる日 (扶桑社新書) http://www.amazon.co.jp/dp/4594074405/ref=cm_sw_r_tw_awdl_RBanxb0BH6MXM


 パチンコ・パチスロに詳しくないのと専門用語の連発でなかなかページが進められずこんな時期に記事を書くわけです。今回はこの本をベースに「現在我々はパチンコの客をターゲットにしている」発言の迂闊さを書いていきたいと思います。

 そもそも「あれ?パチンコとソシャゲって似たようなものじゃね?」という話題は2014年から出ているみたいです(僕調べ)
行動経済学からみる投資とソシャゲとスロパチの共通点【投資】【パチ】【スロ】
http://zero2014.blog.fc2.com/blog-entry-214.html

 Googleで「ソシャゲ パチンコ」と検索するだけで色々な記事がでてくるのでそれぞれお楽しみください。載せてたらきりがないので……

 ソシャゲとパチンコ、いまいちピンと来ないと思うので共通項をあげると「射幸性のあるコンテンツ」であること。そしてそれが問題になっています。一番記憶に新しいのがグランブルーファンタジーの「ニコ生 アンチラ爆死放送」です。
・一年間限定排出(一ヵ月の内数日のみ)
・引き当てる確率アップの時期は年初めだけ
・あるキャラを持っていると限定エピソードが解放される
 などとユーザーに「このカードがほしい!」と思わせ「こいつを引くなら今の時期にガチャを回すしかない!」と金を落とすように宣伝をしています。
 乱暴な言い方をすれば銀玉を放ってルーレットを回しつつ得られるものが金かガチャガチャ回して得られるものがデータかの違いです。
 パチンコとソシャゲ、なにが問題になっていてどう改善していかないと駄目だよねという話はそれぞれ違いますが大元は「過度に射幸心を煽るようなことはしないでね」というお役人のお達しを業界でどのようにどこまで尊守できている かに尽きます。パチンコ業界を見ていきますと「10万負けは当たり前、10万勝ちは当たり前」というとんでもないカオスな世界だったのを「これはけしからん」と判断したお役人の指導のもと「射幸性」「のめり込み(依存症)」といった社会問題に発展しかねない演出・設定の機体作り、公正公平、違法改造され機体や社会的によろしくない機体を置かない遊技場作りを店舗、機体を作るメーカー、関係する官公庁や団体が協力しあってなんとかなっている業界です。ただ、規制に次ぐ規制で「今のパチンコはおもしろくない」と ユーザーが離れる一方イメージの悪さやギャンブル性といった理由で若いユーザーが入らないという苦境に立たされています。
 一方ソシャゲ業界のほうでも消費者庁を中心にガイドラインを取り決め業界内で尊守していこうという雰囲気になりつつありますが先程のモンストPの軽率な発言や「有料ガチャはいわゆる時短」とかいう謎発言が物議を醸し「大丈夫かなぁ」と。ガチャに天井を設けるも裏目にでて自分の首を絞めることになるなどまだまだ未成熟というか、いつ法律ヤクザにコテンパンにされてもおかしくないよねというところまで来ておりはたまたブラックゾーンギリギリのイベントやシステムそもそも当たるわけのない天文学的排出率のデータ、メーカーからライターへの「ユーザーの射幸心を煽るような説明文」を指示したとみられる文章データの流出が見受けられます。
 ここまで来てわかるのがパチンコでは「儲けたい」「勝ちたい」ソーシャルゲームは「強くなりたい」「かわいいキャラを手に入れたい」というユーザーのスケベ心を煽ることで儲けていたわけで、回しているのが銀玉かルーレットか、はたまたガチャガチャかという違いだけです。

 ここまで書いて言い訳がましいですが別に僕はソーシャルゲームのことは嫌いではないです。まぁ合わないのですぐ飽きてやらないわけですが。ただ、規制でソーシャルゲームの魅力が落ちて凋落していくのを見守るだけというのは悲しい一方業界側の発言や対応策はもう少しなんとかならないのかなと思います。最後にぶっこみというか、風俗営業見直しの中パチンコ・パチスロだけでなくソシャゲも風営法を適用しようかみたいな話も上がっているみたいです。これでどうなるのかいまいちわからないのですがソシャゲの分類は「無店舗型のゲームセンター」という扱いになり年齢によってサーバーへの接続を切るとかなんとか。



 今は下火になっていますがソシャゲ問題はかなり根深い問題となっています。場合によってはパチンコ同様クソゲー待ったなしのとんでもシステムとびっくり規制が襲いかかる未来がくるのかなと考えるとソーシャルゲーム大手のガンホー、新年早々やらかしたサイゲームス共々業界健全化を頑張ってもらいたいなと思います。
 では、明日も僕はソウリンちゃんの笑顔に癒されに行くためスロット戦国乙女2を打ちに行ってきます


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